インファナル・アフェア 無間序曲

香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺された。その混乱を利用して離反をもくろむ配下のボス4人がいた。抗争勃発に備えて、組織犯罪課のウォン警部と相棒のルク警部は厳戒体制を敷いた。そんな中、新参の5人目のボス、サムは静観を決め、時機を待つ気でいたのだ。だが、大ボス暗殺は、サムの出世を願う妻マリーが子分のラウに命じたことだったのだ。彼はラウを警察に潜入させようと考え、ラウは、危険を覚悟で引き受ける。
公開日
2004年9月18日(土)
監督
アンドリュー・ラウ アラン・マック
脚本
アラン・マック フェリックス・チョン
撮影
アンドリュー・ラウ
音楽
チャン・クォンウィン
出演
エディソン・チャン ショーン・ユー アンソニー・ウォン エリック・ツァン カリーナ・ラウ フランシス・ン チャップマン・トウ フー・ジュン
製作年
2003
製作国
香港
原題
INFERNAL AFFAIRS II
上映時間
119
INTRODUCTION
日本でも空前の話題を呼んだ前作「インファナル・アフェア」は、壮大な3部作の第1章だった。これは、独立した3つの物語ではなく、結末を持ったひとつの物語が巡りめぐって振り出しに戻るというスタイル。当初、脚本は第1章と第3章『終極無間』だけだったが、第1章の撮影中に第2章『無間序曲』の企画が生まれたという。この第2章本作では、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、チャップマン・トウは第1章に続いて同じ役を演じることになったが、アンディ・ラウとトニー・レオンの役には、第1章ですでに彼らの若き日を演じていたエディソン・チャンとショーン・ユーが起用された。瑞々しく初々しい二人の存在が第2章を大きく特徴づけている。描かれるのは11年前の1991年から1997年までの7年間。中国への返還に揺れる香港という時代を背景に物語りは進んでいく。香港電影評論学会大奨では、同時にノミネートされた第3章をも押さえて堂々 最優秀賞に輝いた。新たなキャストは、野心に燃えるマフィアの2代目大ボスにフランシス・ン。ウォンの相棒に香港でも人気を集めているフー・ジュン。男たちの中で紅一点、マリー役でトップ女優カリーナ・ラウが花を添えている。主要スタッフは第1章と同じ顔ぶれが揃い、監督はアンドリュー・ラウとアラン・マック。アンドリュー・ラウは今回も撮影監督を兼ね、脚本はアラン・マックとフェリックス・チョン、編集はダニー・パンとパン・チンへイ、音楽はチャン・クォンウィンが担当している。
STORY
香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺された。その混乱を利用して離反をもくろむ配下のボス4人がいた。抗争勃発に備えて、組織犯罪課のウォン警部と相棒のルク警部は厳戒体制を敷いた。そんな中、新参の5人目のボス、サムは静観を決め、時機を待つ気でいたのだ。だが、大ボス暗殺は、サムの出世を願う妻マリーが子分のラウに命じたことだったのだ。彼はラウを警察に潜入させようと考え、ラウは、危険を覚悟で引き受ける。 暗殺された大ボス、クワンの跡を継いだ次男ハウは、4人のボス各々の弱みを握り、一夜にして新たな大ボスとしての地位を固めた。それは、ウォン警部にとって誤算だった。そこで、クワンの私生児であることが発覚して退学処分になったヤンの存在を知り、秘策を思いつく。ヤンをハウの組織に潜入させるのだ。無謀とも言える作戦だが、ヤンにとっては警官になれる唯一のチャンスだった。こうして1992年、ラウとヤンは警察学校で一瞬すれ違う。1995年。ヤンは、刑務所でサムの子分キョンと親しくなり、黒社会に溶け込んだ。ウォン警部は、ヤンをハウのもとに送り込む。ハウは事業を拡大して一家の安泰をはかるとともに、父を殺した犯人探しに執念を燃やしていたが、ついに証拠を掴む。4年前にマリーと共謀して暗殺を仕組んだのは、ウォン警部だったのだ。クワンの命日、香港に血の雨が降り、警察に衝撃が走る。同時刻に抹殺される4人のボス。忠誠を尽くしていたサムまでが出張先のタイで襲撃され、消息を絶つ。1997年。香港返還を目前に、表社会に進出しようとするハウの姿があった。
CASTING
●エディソン・チャン(若き日のラウ) 1980年10月7日生まれ。カナダ出身。2000年『ジェネックス・コップ2』で映画デビュー。香港電影金像奨新人俳優賞ノミネート。歌手としても人気を集めている。日本映画『DEAD OR ALIVE 2 逃亡者』に出演。 ●ショーン・ユー(若き日のヤン) 1981年11月13日生まれ。香港出身。台湾のTVドラマ「愛情白皮書」に主演し、人気急上昇。歌手としても各種音楽賞の新人賞に輝く。 ●アンソニー・ウォン(ウォン警部) 1961年9月2日生まれ。香港出身。1992年『恋のトラブルメーカー』で注目され、翌年の『八仙飯店之人肉饅頭』で香港電影金像奨最優秀主演男優賞を受賞。2003年には3作品で助演男優賞にノミネートされ、『インファナル・アフェア』で受賞。 ●エリック・ツァン(サム) 1953年4月14日生まれ。香港出身。プロのサッカー選手から、1974年にスタントマンとして映画界入り。1991年の『雙城故事』で香港電影金像奨最優秀主演男優賞、1996年の『ラヴソング』で最優秀助演男優賞を受賞。 ●フランシス・ン(ハウ) 1961年12月21日生まれ。1990年代にTV俳優として活躍した後、映画に進出し、『欲望の街 古惑仔 II/ 銅鑼湾の疾風』などのヒット作を含め60本以上の作品に出演。『OVER SUMMER』などで香港電影評論学会大奨の最優秀主演男優賞を3度受賞。 ●カリーナ・ラウ|マリー 1964年12月8日生まれ。中国出身。ウォン・カーウァイ監督など国際的に著名な監督に起用される。1990年の『欲望の翼』をはじめ、香港電影金像奨主演女優賞に度々ノミネートされ、本作で5度目のノミネートとなった。 ●フー・ジュン(ルク) 1968年3月18日生まれ。中国出身。北京人民芸術劇院に所属。2001年、ゲイのカップルを描いたスタンリー・クワンの『藍宇 LAN YU~情熱の嵐~』で金紫荊奨の最優秀主演男優賞を受賞。 ●チャップマン・トウ(キョン) 1972年6月8日生まれ。1994年、香港のプロデューサーにスカウトされ、芸能界入り。「我和 屍有個約會」など多くのTVドラマに出演。前作『インファナル・アフェア』で香港電影金像奨に初ノミネートされた。
配給会社
コムストック・グループ

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